代表取締役社長 祭祀研究家 竹谷泰則
凶を避けて吉に付く吉相の墓
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供養が行き届き、さらに子孫と財産と健康の維持出来る相の墓に建立します
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「凡て宇宙森羅万象、形あるものには、相のないものはない。相と云うことは形と云うことで、家には家の形、家相あり、人には人の形、人相ある如く、墓には墓の形がある。従って墓相と言う言葉が出て来るのである。形のあるものを造るならば悪い相を避け、善い相すなわち吉相とか福相とかのお墓を建てるのが当然となって来る。」初代会長故松崎整道師 (先祖の祭祀P104)

「土の神秘、石の不思議、相の影響力、そしてそれらが相互に関連しあうところに、お墓の偉大な存在価値がある」二代目会長故初代竹谷聰進師 (徳風S45.4)

「この循環する大自然の原理原則と、それを規範とする生活を営んだ、古代人のもろもろの要素を墓にとり入れたのが吉相墓です。一方、人工的、合理的を良しとする思想の下に生活を送る現代人が、自然の摂理を無視して考えたのが一般墓です。」徳風会指導者故岡部泰寛上人 (徳風H6.5)
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「吉相墓」は、冥福(死後の幸福)と共に、家庭運のため吉相に整えます。
例えば、夫婦墓は冥福に吉相を施し手厚く祀る孝の極致ですが、男女結合の子を生む力を蔵し、三段石は福・禄・寿にあたり、福徳・金銭・健康など子孫の幸せのための吉相でもある。
そして、枠石で囲うのは、ご先祖様の囲い守られた聖域であり、枠の外から拝礼します。枠石は所有の境界を表し、家庭の財産が他から侵されず守られる吉相です。
■吉相の菩提
「吉相墓」は、ご先祖様を第一に考え、吉相を施し手厚く祀り正しく祭ります。
吉相の地に墓所を定めることは、亡き者の安住の地であり、ご先祖様の浄土を現す聖域です。
お墓を吉方位に向けて、良い方に向き陽の日を受ける。また、大地の上に石塔を建て地の気を得る。ご先祖様が天地自然の良い気を取り入れるのです。
石塔に戒名を刻入して、手厚く祀り、霊が宿り〝お墓は先祖〟です。先祖の御身である石塔は、割れなどがなく傾かず直立して、完全である必要がある。
子孫達が正しく祭って行くことが大切です。報恩感謝に供養を勤めます。敬い作法を正して感謝の心を身に表します。お墓は祭るに厚きが吉相です。
「吉相墓」は、ご先祖様の次に枝葉の子孫達のことが大切です。「根を養い枝葉が繁る」ご先祖様に厚くして根を養ってこそ、枝葉の子孫が繁栄します。子孫が絶えるのは、先祖の祭祀が絶えることです。
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墓地(霊園・霊苑・墓苑)
①陽の気を取り入れる (午前中の太陽の光が当たること)
午前中の日当たりが良いこと。お墓は陰の極みであるから、陽の日を受けなければその家は繁栄しません。樹木や建物に太陽の光が遮られないような場所に建てます。
○朝陽から午後一時までの太陽が樹木や家屋などのために日陰になる場所…病人の絶間がありません。 |
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②高圧電線が真上に通ってないこと
高圧電線の高さ以上の距離、離れていること。上方に樹木や高圧電線などの、遮るものが無いのが吉相。
○墓所の上に高圧電線のあるのは…金銭上徐々に損失あります。
③東・東南・南が低い地形
東・東南・南に水が流れるように墓地を設計します。東南に開け、北東に山を背負った方が陽の気(天の気)を多く受けられます。
○西側が低い…夫婦の片方が病弱、心労多いか、短命、火難のうちどれかある。夫婦が同室で永く寝起ができない。
○北側・北西側が低い…子供の病弱、逆死、火難のうちどれかあります。
○水気の土地、雨水が流れず水溜りができると…常に軽い病人。
○崖の上の墓…財産が増えません。一時増えても永く続きません。
④通路や土留めなどが、整備された墓地
自然災害による被害が無いよう、整備されてる方が良い。必ず墓参のために通れる通路が必要になります。
○他人の墓地を通らないと行けない墓主は…時々事業に軽い行き詰りがあります。通行される墓所主は出入人の多い家庭です。
○周囲の高地の土が塋域内へ大雨などで一時多く崩れ落ち込む場合…重病人に注意して下さい。
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⑤切り土であること。
斜面の土を削った、切り土の墓地であること。切り土の土地は地盤が強固です。
○埋立地を墓所にする場合(一尺一年の割で使用出来ません。)…二年以内に死者があります。
または財産が減ります。
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墓(石塔・墓域)
㋑石塔の高さは、座って顔が竿石の中心に
高く掲げられ、驕り高ぶっている形を避け、ご先祖様が安らいでおられる相にします。それと共に、石塔の姿は阿弥陀如来が印を結んで座禅を組んでおられる姿で、入禅定の相です。
○見上げるような石塔は…見下げられる家庭になります。
○細長い竿石は…本人または、その長子の短命を表わします。
○自然石の竿石は…養子か、血統絶えるか身体障害者、または腫物に注意。
○自然石の台石は…軽い身体障害に注意。します。
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㋺墓地に木を植えることは禁物です
墓地は庭園ではありません。寺院墓所として、その外郭に防火防風林として植えるのは差し支えありませんが、各家庭の所有の墓所の枠石内に、木を植えることは良くありません。
○樹木が植えてあると…木が太くなるほど財産が細るか、常に病人があるなど起ります。小さい木も財産に関係します。
○石塔の高さ以上の樹木が数本…相続人に心配が、永い病人が、財産が減る。
○墓地外から樹木が高く墓に被さっていると…永い病人。
○樹木にかかった雨のしづくが石塔にかかると…胸や腹の病気。
○枠石の外側から内側へ草の先が多く入ると…軽い病人。
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㋩低い前置き(ローソク立て、花立て、線香立て)
前置きは低くして
、花を立てても石塔の霊名が隠れないようにし、枠外に又は入り口の横に置き、花筒の水の腐敗の悪影響から遠ざけます。
特に木標の場合は、前に石の前置きを置くこと事態が凶となります。家紋は石塔に彫らず、前置きに刻入します。
○供花で戒名が半分以上見えない…世間に知らしたくない秘密。
○墓石と前置が密着していると…間に汚物があれば軽い病人または十年後に大病人などが発生します。
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㋬土の上に石塔を建て大地の徳(気)を受ける
墓は家の根です、広い土地がなくては広く根を張って大地の徳を受けることはできません。
コンクリートの上では、樹木が根を張って栄養を得ることができないように、お墓も大地の徳を受けることはできません。墓地の土が清浄であることも大切です。(清めの塩などを墓地にまかないで下さい。墓石のサビの原因となります。)
○全面コンクリートまたは板石敷き…たよりにする男の子が死亡するか、遠方へ行く(この場合父と男の子が別居すればよい)か、財産が増えません。
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㋭枠石・入口石を必ず設置します
枠石は所有の境界を表し、入口は社会とのつながりを表します。自家と他家の区画をはっきりと付けるために、各家の墓所ごとに枠を造ります。また、墓所に他人が好き勝手に入ったり、他人の通り道にならない様にするなど、外部からの侵入を阻止して、吉相を維持する働きもあります。
○枠石が無いと…財産について他人と争い。不動産で自己と他人の間の境界について争う。物品の所有についての返還争い。などが起ります。
○入口が無いと…事業に時々行き詰まり、または一定の名誉職が永続きしなくなります。
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御霊(みたま)の祀りは、お祀りする正面の方向が大事です。例えば神社の本殿の多くは南向きで、“天子南面”より来ていると言われています。また、その次に多いのは東向きです。東は日の出の方角です。“日の出の勢い”とは、朝日が昇る様に盛んな勢いの事です。
神棚を祀る方向も、東・南東・南向きが良いとされている事が多いです。お墓と仏壇も東・南東・南向きをお奨めします。 |
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㊁吉方位に向ける
墓の正面を東・東南・南に向ける。

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■はめ込み式の石塔
「吉相墓」は、石塔はすべてはめ込み式となっています。接着すると一つの物となり 竿石・上台石・下台石の役割を果たしません。はめ込み式の石塔が霊が宿るのに良いのです。接着するのは霊の動きを奪い台に固定し不自由にする形です。
「吉相墓」は、“活きた墓”にするために、はめ込み式の石塔になっています。墓石として工場で制作された時は、かれた状態の“石”ですが、建立されて 大地の気を吸収すると“生きた石”となって来ます。
これが石塔の水上がりとなって表われます。この水上がりは、各石がはめ込み式によって結合されているから可能なのです。 セメントで固められていると、大地からの気の吸収が出来なくなり
“生きた石”にはなりません。
「吉相墓」は、戒名(霊名)を石塔に刻入して先祖を顕現し、午前中の太陽の 光を受けて、石塔の上から天の気を受けて、はめ込み式の石塔を土の上に建て、 土に接する下台の下から大地の気を吸収して“活きた墓“として力を発揮します。
また台石と竿石の凹凸に陰陽の秘儀があります。竿石と上台石の結合は、 夫婦の男女(竿石男性・上台石女性)の結合を表し、割れてはいけない大切な部分です。
はめ込みの部分の作成は特別な技術が必要です。はめ込みなら何でも良いのではなく、石がガタついては良くない、ピッタリとはまってガタつかず、しっかりしていなければいけません。外から見えないはめ込みの部分も完全でカケなどがあってはいけない。
指定石材店以外の石材店でも、外見は同じように出来ても、はめ込みの部分はどこでも同じ様に製造出来る事ではないので、代々の夫婦墓の追加の時などは、必ず德風会の指定石材店で建立して下さい。
墓掃除の時には、竿石などを浮かさずに、そのままの状態で、ホゾ(結合)の部分を専用ブラシなどで掃除して下さい。一度建立した石塔を建替えや、文字の刻入などの理由なしに、分解するのは良くありませんし、ホゾの部分が欠けたりしたら、取り替える必要があるのでご注意ください。
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※阿弥陀は五仏五智
の一仏であり、阿弥陀仏を本尊とする宗派でも、五輪塔を使用します。 |
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浄土真宗開祖 親鸞上人墓 [高野山] |
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天の気・地の気・人の気
株式会社德風會・祭祀研究所 代表取締役社長 祭祀研究家 竹谷泰則による吉相墓の解説動画。天地人の三才観による墓の解説。天の気・地の気・人の気の三つに分類して吉相の説明。
三才観とは、天・地・人の三つの関係で成り立っています。
天は天の刻、天道、陰陽。地は地の利、地道、柔剛。人は人の和、人道、仁義。
天・地・人の三つが揃うのが良いと考えます。
天の気・地の気・人の気を繋ぐ要となるのが、戒名を刻入した、はめ込み式の石塔です。
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