九星は、十二支が12種類の要素を、12年ごと・12カ月ごとに循環するように、9種類の星が9年ごと・9カ月ごとに循環します。
九星の年・月への配置は、陰遁(いんとん)します。陰遁とは逆に繰る事で、八白の次の年は七赤の年と、毎年・毎月数が減っていきます(日への配置は、陰遁と陽遁があり特別な繰り方をする)。
九星の種類
一白水星(いっぱくすいせい)
二黒土星(じこくどせい)
三碧木星(さんぺきもくせい)
四緑木星(しろくもくせい)
五黄土星(ごおうどせい)
六白金星(ろっぱくきんせい)
七赤金星(しちせききんせい)
八白土星(はっぱくどせい)
九紫火星(きゅうしかせい)
九星の後天定位とは、五黄が中心(中宮)の盤で、縦・横・斜めのどれをたしても15になる、魔方陣です。
盤の中心を中宮といい、その年、その月などの九星を表します。
九星は、一定の法則に基づいて毎年・毎月・毎日入れ替わります。(基準宝暦P145をお読み下さい。)
南が上になり、地図とは逆ですので注意して下さい。
生まれた年の九星が本命、生まれた月の九星を月命といいます。P162「年号・干支・九星と西暦照合表」をお読み下さい。 生まれ月の九星は、生まれ年の支より、基準宝暦のP198~P202よりもとめてください。
本命を調べるのには、基準宝暦の見開きや、運命学(九星や四柱推命)では、年の移り変わり目は立春になります。だいたい2月の4日か3日ぐらいです。その前に生まれた方は前年の九星になります。基準宝暦のP166の「節入日表」で大まかな各月の節入り日がわかります。
月の変わり目は、二十四節の中の十二節になります。
本命の一部書き出し
一白水星 昭和11・20・29・38・47・56
二黒土星 昭和10・19・28・37・46・55
三碧木星 昭和18・27・36・45・54・63
四緑木星 昭和17・26・35・44・53・62
五黄土星 昭和16・25・34・43・52・61
六白金星 昭和15・24・33・42・51・60
七赤金星 昭和14・23・32・41・50・59
八白土星 昭和13・22・31・40・49・58
九紫火星 昭和12・21・30・39・48・57
易では巽(☴そん)、定位は東南、五行は木。
基本運勢=初年運
吉相性=一白・三壁・四緑・九紫
易では離(☲り)、定位は南、五行は火。
基本運勢=中年運
吉相性=三碧・四緑・二黒・五黄・八白・九紫
易では坤(☷こん)、定位は南西、五行は土。
基本運勢=不変運
吉相性=九紫・二黒・五黄・八白・六白・七赤
易では震(☳しん)、定位は東、五行は木。
基本運勢=初年運
吉相性=一白・三壁・四緑・九紫
易では坤(☷こん)、定位は中央、五行は土。
基本運勢=不変運
吉相性=九紫・二黒・五黄・八白・六白・七赤
易では兌(☱だ)、定位は西、五行は金。
基本運勢=晩年運
吉相性=二黒・五黄・八白・六白・七赤・一白
易では艮(☶ごん)、定位は東北、五行は土。
基本運勢=晩年運
吉相性=九紫・二黒・五黄・八白・六白・七赤
易では坎(☵かん)、定位は北、五行は水。
基本運勢=中年運
吉相性=六白・七赤・一白・三壁・四緑
易では乾(☰けん)、定位は西北、五行は金。
基本運勢=晩年運
吉相性=二黒・五黄・八白・六白・七赤・一白
九星気学では、本命と月命による運命や、その年・月・日の九星による、時の運勢を見ます。
生まれ月の九星盤で、本命(生まれ年の九星)のある宮によって、8つの傾斜に分類します。
本命と月命が同じ九星の人は、
本命一白・月命一白=離宮傾斜
本命二黒・月命二黒=乾宮傾斜
本命三碧・月命三碧=巽宮傾斜
本命四緑・月命四緑=震宮傾斜
本命五黄・月命五黄=
※男は兌宮傾斜・女は乾宮傾斜
本命六白・月命六白=坤宮傾斜
本命七赤・月命七赤=艮宮傾斜
本命八白・月命八白=兌宮傾斜
本命九紫・月命九紫=坎宮傾斜
となります。基準宝暦P159をお読み下さい。
例・・・本命八白・月命六白の人は、月命の六白が中宮の盤では、本命の八白は西の兌宮にあり、兌宮傾斜。
方角 | 傾 斜 | (生まれ年の九星)本命 ノ 月命(生まれ月の九星) | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
東 | 震(しん)宮傾斜 | 一ノ三 | 二ノ四 | 三ノ五 | 四ノ六 | 五ノ七 | 六ノ八 | 七ノ九 | 八ノ一 | 九ノ二 | 四ノ四 | |
南東 | 巽(そん)宮傾斜 | 一ノ二 | 二ノ三 | 三ノ四 | 四ノ五 | 五ノ六 | 六ノ七 | 七ノ八 | 八ノ九 | 九ノ一 | 三ノ三 | |
南 | 離(り)宮傾斜 | 一ノ六 | 二ノ七 | 三ノ八 | 四ノ九 | 五ノ一 | 六ノ二 | 七ノ三 | 八ノ四 | 九ノ五 | 一ノ一 | |
南西 | 坤(こん)宮傾斜 | 一ノ四 | 二ノ五 | 三ノ六 | 四ノ七 | 五ノ八 | 六ノ九 | 七ノ一 | 八ノ二 | 九ノ三 | 六ノ六 | |
西 | 兌(だ)宮傾斜 | 一ノ八 | 二ノ九 | 三ノ一 | 四ノ二 | 五ノ三 | 六ノ四 | 七ノ五 | 八ノ六 | 九ノ七 | 八ノ八 | 男五ノ五 |
北西 | 乾(けん)宮傾斜 | 一ノ九 | 二ノ一 | 三ノ二 | 四ノ三 | 五ノ四 | 六ノ五 | 七ノ六 | 八ノ七 | 九ノ八 | 二ノ二 | 女五ノ五 |
北 | 坎(かん)宮傾斜 | 一ノ五 | 二ノ六 | 三ノ七 | 四ノ八 | 五ノ九 | 六ノ一 | 七ノ二 | 八ノ三 | 九ノ四 | 九ノ九 | |
北東 | 艮(ごん)宮傾斜 | 一ノ七 | 二ノ八 | 三ノ九 | 四ノ一 | 五ノ二 | 六ノ三 | 七ノ四 | 八ノ五 | 九ノ六 | 七ノ七 |
各傾斜に付いては基準宝暦P159~P160をお読み下さい。
九星気学では、その時の運勢を観るのに、同会・被同会と言う方法があります。
年運は、後天定位盤と年盤の同会・被同会を見ます。
年盤で、本命がめぐって来ている宮が、後天定位盤で、どの九星か同会しているかを見ます。
また、後天定位盤で、本命の宮に、年盤で、どの九星が被同会しているかを見ます。
月運は、年盤と月盤
日運は、月盤と日盤
との同会・被同会を見ます。
同会・被同会した、宮と九星により運勢を観ます。また、同会は自発的行動が働き、被同会は他動的に起こると観ます。
例えば、一白の年、本命が八白の人は、本命の八白が東の震宮にあり、後天定位盤の震宮三壁と同会している。
後天定位盤で、本命の八白は艮宮にあり、年盤の艮宮四緑と被同会している。
九星気学は、方位学でもあります。各本命(産まれ年の九星)・月命(産まれ月の九星)と、その時(年・月・日)の九星との相性などで、吉凶があります。
歳破とは、その年の十二支の方位の反対の方位。本命と関係なく皆が凶方位になります。
十二支の方位は固定されていて、北から子・丑・寅~と繰って行きます。
例・・・子の年は、反対になる、午の方位の南が歳破。
月破は月において同じように、その月の十二支の反対の方位。日破は日。
自分の本命が、めぐって来ている方位。
例・・・八白が本命の人は、一白の年に、八白は東にめぐって来ている。東が本命殺。
五黄土星が、めぐって来ている方位が五黄殺。本命と関係なく、みんなが凶方位になります。
例・・・一白の年は 南に五黄がめぐって来て、南が五黄殺。
自分の本命が、めぐって来ている方位の反対の方位。
例・・・八白が本命の人は、一白の年に、八白は東にめぐって来ている。西が本命的殺。
本命殺・本命的殺については、基準宝暦P149をお読み下さい。
五黄土星が 、めぐって来ている方位の反対が暗剣殺。本命と関係なく皆が凶方位になります。
例・・・一白の年は 南に五黄がめぐって来て、反対の北が暗剣殺。
歳破・五黄殺・暗剣殺については、基準宝暦P147をお読み下さい。
自分の本命との相性で、大吉生気・中吉比和・吉退気などありますが、上記の凶方位を避けること。吉凶中和する事なく凶が強く、必ず凶を避けて吉に付く事。
本命or月命 | 大吉生気 | 中吉比和 | 吉退気 | 凶死気 | 大凶殺気 |
一白水星 | 六白・七赤 | なし | 三碧・四緑 | 一白・九紫 | 二黒・五黄・八白 |
二黒土星 | 九紫 | 八白 | 六白・七赤 | 一白・二黒・五黄 | 三碧・四緑 |
三碧木星 | 一白 | 四緑 | 九紫 | 二黒・三碧・五黄・八白 | 六白・七赤 |
四緑木星 | 一白 | 三碧 | 九紫 | 二黒・四緑・五黄・八白 | 六白・七赤 |
五黄土星 | 九紫 | 二黒・八白 | 六白・七赤 | 一白・五黄 | 三碧・四緑 |
六白金星 | 二黒・八白 | 七赤 | 一白 | 三碧・四緑・六白 | 五黄・九紫 |
七赤金星 | 二黒・八白 | 六白 | 一白 | 三碧・四緑・七赤 | 五黄・九紫 |
八白土星 | 九紫 | 二黒 | 六白・七赤 | 一白・五黄・八白 | 三碧・四緑 |
九紫火星 | 三碧・四緑 | なし | 二黒・八白 | 五黄・六白・七赤・九紫 | 一白 |
方位を見るときは、東・西・南・北は30度、北西・北東・南西・南東は60度(家相のときは45度づつ)。
基準宝暦には、地図に合わせて方位が見やすい様に、半透明の方位図が付いています。
基準宝暦のP46~P63には、本命ごとの九星より見た、毎年の方位・毎月の方位、毎年・毎月の運勢、吉方位が分かりやすく掲載されています。ぜひともお読み下さい