甲辰 三碧木星 歳 |
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新しい企画を持った人との接触あり。気が高ぶり争いが起りやすい。負けるは勝ち。怒ったら損、自己を誇るなかれ。心豊かにほのぼのと。
生まれ年一白の人は若葉かぐわしき、初夏の正午を思わせる様な日なれど、孤独感も強い。かかる日こそ気をゆるめずに。
初夏の夕べの空の水浅黄 われ一人ゐて電燈つけぬ 空穂
生まれ年二黒の人は寒鶯春を待つ意。勝利は良く耐え忍ぶ者に与えられる。色情に注意。
笹鳴や春待ち給ふ仏達 東水
生まれ年三碧の人は盛夏の夏枯れといった象。
遊びゐては勿体なしと老いし姉 茶を飲みやめて片づけ急ぐ 空穂
生まれ年四緑の人は太陽暁天に昇る象。本日あわただしきも利あり。ビックリする様な事に出会う。
梅ケ香にのつと日の出る山路かな 芭蕉
生まれ年五黄の人は順運。馬耳東風であってはならない。天の時いたる。頬をくすぐる春風にも神意を悟れ。
東風吹くと語りもぞゆく主と従者 太祇
生まれ年六白の人は運気強いが四面楚歌なり。現状を維持し、締め括りに掛かる事。ふしん改造は凶。
避暑の荘朽ちるにまかせ住まひをり 虚子
生まれ年七赤の人は亢竜の悔あり。この世はどちら向いてもお陰さま。衆生の恩を忘れまい。明るい心のゆとりを持ちつづけよう。
生まれ年八白の人は節度ある安らぎも大切。疲れが顔に現われている。
手をやりて我が肩揉めり浴室の 窓にあたりて山の大いなり 空穂
生まれ年九紫の人は衰運。区切りの日。謙譲の精神と沈着さが望まれる。自重して力を貯える事。
朝顔に今朝の心の平らかに 虚子
徳風新聞より 故伊藤譲一先生
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